RC造マンションの選び方|建築年と耐震基準、管理状態から確かめる
RC造マンションの選び方では、構造の名前より先に、建築年・耐震基準・管理の状態を確かめることが大切です。新耐震基準(1981(昭和56)年6月1日導入)より前に建てられた建物かどうかが、最初の分かれ目になります。そのうえで、長期修繕計画や公的な評価を順に見ていきましょう。
RC造マンションの選び方:先に確かめる建築年と耐震基準
最初に見るのは、建物がいつ建てられたかです。新耐震基準は1981(昭和56)年6月1日に導入された基準で、それ以前に着工された建物には旧耐震基準が適用されています。旧耐震基準は、まれに発生する震度5強程度の地震で倒壊しないことを目指した基準です。RC造という構造の名前だけで判断せず、物件の資料で建築時期を確かめましょう。
旧耐震の分譲マンションでは、自治体によって耐震診断や耐震改修工事の費用を助成する制度がある場合があります。たとえば仙台市は、耐震予備診断・耐震精密診断・耐震改修工事の費用の一部を助成する事業を設けています。
見るところを順番に:修繕計画と管理計画
次に、長期修繕計画を確かめます。計画期間や、大規模修繕工事が計画に含まれているかを見ます。さいたま市のマンション管理計画認定では、計画期間が30年以上で、残る期間に大規模修繕工事が2回以上含まれることが基準の一つになっています。また、長期修繕計画の作成または見直しが7年以内にされていることも認定基準に含まれています。
計画が古いままになっていないかを確かめましょう。修繕積立金の金額や使い道についても、資料で内容を読み比べると判断しやすくなります。認定から5年を経過して継続する場合は更新申請が必要で、申請は有効期間満了日前6か月以内に行い、総会決議も要ります。
RC造マンションの選び方で使える評価と制度
公的な評価を見るときは、種類の違いを知っておくと役立ちます。住宅性能評価書には、設計図書の段階の結果をまとめた設計住宅性能評価書と、施工・完成段階の検査結果をまとめた建設住宅性能評価書の2種類があります。評価書が用意されているかは、物件の資料で確かめましょう。
また、マンション管理適正評価制度は、マンション管理業協会が2022年4月から運用しています。管理状態と管理組合の運営状態を6段階で評価し、インターネットで公開しているため、比べるときの参考になります。評価の結果は物件ごとに異なるため、一つずつ読んで判断しましょう。
RC造マンションの選び方でよくある失敗・注意点
よくある失敗は、構造の名前だけで安心してしまうことです。建築年や耐震の資料を見ずに決めると、旧耐震基準の建物かどうかに気づきにくくなります。また、長期修繕計画を読まずに、先の修繕費の負担を見落とす場合があります。管理の状態や管理組合の運営が気になるときは、評価や公開された情報を確かめましょう。
仲介の説明だけで判断せず、資料を自分で読むことが大切です。焦って申込みを急ぐと、確かめ忘れが増える場合があります。時間をかけて比べる習慣をつけましょう。
事前に準備すること:資料と確認メモ
内覧や申込みの前に、確かめたいことを一覧にしておくと比べやすくなります。建築年、住宅性能評価書の有無、長期修繕計画の期間と見直しの時期、管理計画認定や管理適正評価の有無を、候補ごとにメモします。メモは候補を並べて比べると、違いが見えやすくなります。物件の資料は、コピーや写真で手元に残しておくと後で読み返せます。
内覧では、共用部分の管理の様子も見ておきましょう。不明な点は、その場で質問して回答を書き留めます。申込みの前に、契約の内容や費用の説明をよく読むことも大切です。
RC造マンションの選び方で確かめること
建築年が1981(昭和56)年6月1日の新耐震基準導入より前か後か
住宅性能評価書(設計・建設の2種類)が用意されているか
長期修繕計画の計画期間と、作成・見直しが7年以内か
管理計画認定や管理適正評価など、公開された評価があるか
自治体に耐震診断・改修の助成制度があるか(旧耐震の場合)
よくある質問
RC造マンションの選び方で、最初に何を確かめればいいですか?
建築年です。1981(昭和56)年6月1日に導入された新耐震基準より前に着工された建物は、旧耐震基準で建てられています。RC造という構造名だけで判断せず、物件の資料で建築時期を確かめましょう。
RC造なら耐震性は安心と考えてよいですか?
構造名だけで耐震性を決めつけない方がよいです。建築年、耐震基準の適用、耐震診断の結果があるかを確かめて、RC造マンションの選び方を資料で比べましょう。
旧耐震のマンションにも助成はありますか?
自治体によって異なります。仙台市では、旧耐震基準の分譲マンションを対象に、耐震予備診断、耐震精密診断、耐震改修工事の費用の一部を助成する事業があります。検討する地域の制度を確かめましょう。
マンションの評価は、どこで確かめられますか?
住宅性能評価書は設計と建設の2種類があり、物件の資料で有無を確かめられます。マンション管理適正評価制度は2022年4月から運用され、管理状態を6段階で評価してインターネットで公開しています。
掲載している情報は、公開されている情報をもとにしています。料金や取り扱いは変わることが あるため、お申し込みの前に各社へご確認ください。制度や手続きについては、お住まいの 市区町村の窓口でご確認ください。