内見で見るところ|写真では分からない点と、その場で聞いておくこと
内見の時間は短く、たいてい十数分です。間取り図と写真で分かることをもう一度見て回ると、それだけで終わってしまいます。写真に写らないもの、住んでからでないと気づかないものを先に決めておくと、同じ時間で判断できる材料が増えます。
行く前に、測るものと持ちものを決めておく
内見でいちばん多い後悔は、家具が入らなかったことです。入居してから分かっても動かせません。いま使っている大きいもの(冷蔵庫・洗濯機・ベッド・食器棚)の幅と高さを控えていくだけで、当日に測る場所が決まります。
測るのは、置き場所だけではありません。玄関のドア幅、廊下の幅、曲がり角、階段、エレベーターの扉。ここが通らないと、部屋に空きがあっても運び込めません。
持ちものは多くなくてかまいません。メジャー、間取り図、方位が分かるもの、そして写真を撮る端末。撮るときは、どの部屋のどの向きかが分かるように、入口から順に撮ると後で見返せます。
- メジャー(洗濯機置場・冷蔵庫置場・カーテンレールの幅)
- 間取り図(気づいたことをその場で書き込む)
- 方位が分かるもの(日当たりと、夏の西日)
- 充電したスマートフォン(写真と、電波の入り方の確認)
写真に写らないもの
音、におい、明るさ、そして上下左右の気配。この4つは、写真にも間取り図にも出ません。内見の時間の半分は、ここに使ってよいと思います。
音は、窓を開けたときと閉めたときの両方で聞いてください。線路、幹線道路、学校、店舗の室外機。閉めれば消える音と、消えない音があります。
明るさは時間帯で変わります。内見が昼でも、方位と向かいの建物の高さを見ておけば見当が付きます。ベランダから空がどれだけ見えるかは、洗濯物の乾き方に出ます。
においは、締め切った部屋に入った瞬間の印象を、忘れないうちに書き留めてください。
設備は、動かしてみる
設備は、あるかどうかより、使える状態かどうかです。立ち会いの方に断ってから、実際に動かしてください。
水回りは、蛇口をひねって水の出方と、排水の速さを見ます。長く空いていた部屋では、においが上がってくることがあります。洗濯機置場は、防水パンの内寸と蛇口の高さで、置けない機種が出ます。
コンセントの位置と数は、家具の配置をほとんど決めてしまいます。テレビ端子、インターネットの引き込み、エアコンのスリーブの有無も、同じ理由で見ておく価値があります。
収納は、開けて奥行きを測ってください。扉の内側に出っ張りがあると、見た目の幅では入りません。
建物と、まわり
部屋を見終えたら、建物の共用部を見てください。ごみ置場が整っているか、自転車置場に空きがあるか、廊下や階段に私物が出ていないか。管理の状態は、住んでからの暮らしやすさに直結します。
掲示板は、そのまま情報源です。工事の予定、規約の変更、近所で起きたことの注意喚起が貼られていることがあります。
帰りは、来たときと違う道で駅まで歩いてみてください。夜に歩く道の明るさ、買い物ができる場所、坂の有無は、地図では分かりません。
その場で聞いておくこと
聞きそびれると、あとから確かめるのに時間がかかることがあります。立ち会いの方がその場で答えられないものは、あとで回答をもらう形にしてもらってください。
- 前の入居者がいつまで住んでいたか、空いている期間はどのくらいか
- 原状回復の扱い(退去時にどこまで求められるか)
- 設備が壊れたときの連絡先と、修理の費用負担
- 契約の種類(期間の定めがあるか、更新のときにかかるもの)
- 駐車場・駐輪場の空きと料金
- ペット・楽器・在宅勤務など、規約で制限があるもの
決める前に、説明を受ける機会がある
契約の前には、宅地建物取引士から重要事項の説明を受けることになっています。ここで、建物や土地の条件、契約の解除、負担する費用などが示されます。分からない言葉が出たら、その場で聞いてください。急いで進めるところではありません。
まち不動産では、掲載している会社の免許番号を、名乗り出るときにお預かりしています。運営で確かめるまでは、そのことが画面に出ます。確認が済んでいるかどうかは、会社のページで見られます。
将来の価格や家賃がどうなるかは、誰にも分かりません。上がると断定する説明を受けたときは、その根拠を聞いてください。まち不動産では、そうした断定の表現を掲載に使えないようにしています。
よくある質問
内見は何件くらい見るとよいですか。
件数の目安は出していません。条件の違う部屋を続けて見ると記憶が混ざるので、写真と書き込みを部屋ごとに残しておくほうが、件数より効きます。
入居中の部屋は見られますか。
住んでいる方がいる場合、内見できないことがあります。その場合は、同じ建物の似た間取りを見せてもらえるか、立ち会いの方に聞いてみてください。
申し込みと契約は、どこが違いますか。
申し込みは、借りたいという意思を伝える段階です。審査があり、その後に重要事項の説明と契約が続きます。申し込みの時点で預けるお金の扱いは、取り消したときにどうなるかまで確かめてください。
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