資格が要る工事と、要らない作業|自分でやる前に線を引く
暮らしの困りごとには、自分でできるものと、資格を持った人でなければ行えないものがあります。どこに線があるのかを、電気・ガス・水道・鍵・処分の順に整理しました。線の手前で止めるための記事です。
線は「道具の難しさ」ではなく、法令で引かれている
むずかしそうかどうかと、資格が要るかどうかは別の話です。手順そのものは簡単に見えても、法令で有資格者に限られている作業があります。逆に、大がかりに見えて資格の要らない作業もあります。
まち暮らしでは、資格や許可が要る作業について、事業者の資格・許可を確かめてから掲載しています。確認が取れなくなった場合は、その作業の掲載を止める仕組みにしています。
また、当サイトではご自身で作業する手順のご案内をしていません。線の位置をお伝えして、資格を確かめた事業者を探せるようにするところまでが役割です。
電気:配線に触るかどうかで変わる
照明を引掛シーリングに取り付けるだけなら資格は要りません。一方で、コンセントを増設する、壁の中の配線を触る、機器を電源に直接つなぐといった作業は、電気工事士の資格が要ります。
壁掛けテレビやインターホンの交換は、どちらにもなり得る作業です。既存の配線をそのまま使うのか、新しく電源を引くのかで変わります。依頼のときに「配線工事が要るかどうか」を最初に聞いてください。
- 資格が要らないことが多い:引掛シーリングへの照明の取り付け、機器を差し込んで使う設置
- 資格が要る:コンセントの増設、専用回路の工事、壁内配線、電源直結型の機器の交換
- 見分ける質問:「既存の配線をそのまま使いますか、電源を新しく引きますか」
ガス:接続は、資格を確かめた事業者だけ
ガスコンロ・給湯器など、ガス機器の接続は資格が要る作業です。まち暮らしでも、必要な資格を確認した事業者だけが掲載できるようにしています。ご自身での接続はお勧めしていません。
給湯器の交換では、ガスか電気か、号数、本体を誰が手配するかで金額と工期が変わります。現地の確認が要る作業なので、画面上で確定の金額を出すことはありません。
水道:交換と、配管に手を入れる作業は別
パッキンの交換や、蛇口の先に付ける部品の取り替えのように、給水装置そのものに手を入れない作業と、配管の工事は分けて考えます。給水装置の工事は、水道事業者の指定を受けた事業者が行うことになっています。
詰まりや水漏れは、放っておくと被害が広がります。集合住宅では階下へ影響することがあるため、まず止水栓を閉めて広がりを止め、そのうえで依頼するのが順番です。管理会社や大家さんへの連絡が先になる場合もあります。
鍵・処分・運送:許可の種類が違う
鍵の開錠や交換、不用品の運搬や処分、荷物の運送は、それぞれ別の許可や届出が関わります。同じ会社が複数を扱っていることはありますが、中身は別々の仕事です。
とくに、要らなくなった物の扱いは「売る」と「処分する」で必要な許可が違います。金額の考え方も別なので、まとめて頼むときも、何をどちらとして扱うのかを分けて伝えてください。
無料をうたって家庭の不用品を集めて回る形は、必要な許可を持たない回収にあたることがあります。回収を頼むときは、許可の種類と番号を確かめてください。
頼むときに聞く、共通の3つ
作業の種類が違っても、聞くことはだいたい同じです。資格や許可の有無、作業の範囲、そして当日に金額が動きうる条件。この3つを先に聞いておくと、当日の判断が減ります。
賃貸にお住まいの場合は、もう1つあります。工事の内容によっては、大家さんや管理会社の承諾が要ります。原状回復の扱いも含めて、依頼の前に確かめておいてください。
- この作業に資格や許可は要りますか。持っていますか
- どこからどこまでやってもらえますか(取り外し・処分・片づけを含むか)
- 現地で見て金額が変わるとしたら、どういうときですか
- (賃貸の場合)この工事に、貸主の承諾は要りますか
よくある質問
照明の取り付けは自分でできますか
引掛シーリングに取り付けるだけであれば、資格は要らないのがふつうです。ただし配線を触る作業は電気工事士の資格が要ります。天井の高さや器具の重さによっては、届かない・支えられないという別の問題も出ます。
資格の有無は、どこで分かりますか
資格や許可が要る作業については、事業者の資格・許可を確かめたうえで掲載しています。確認が取れなくなった場合は、その作業の掲載を止めます。個別の番号については、依頼のときに事業者へお尋ねください。
作業のやり方を教えてもらえますか
当サイトではご自身で作業する手順のご案内をしていません。資格や道具が要ることがあり、けがや事故につながるためです。資格・許可を確かめた事業者をお探しください。
賃貸でも頼めますか
頼めますが、工事の内容によっては貸主や管理会社の承諾が要ります。退去のときの原状回復の扱いにも関わるので、依頼の前に確かめてください。
掲載している情報は、公開されている情報をもとにしています。料金や取り扱いは変わることが あるため、お申し込みの前に各社へご確認ください。制度や手続きについては、お住まいの 市区町村の窓口でご確認ください。